いよいよ放送も始まり本格的に動き出したアニメ「プレイボール」。今回より一部の方々から反響を呼び、微かな期待を寄せられている、アニメ製作の裏側を紹介するコーナー「ぽてんヒット」が始まります!

このコーナーは、スタッフだけが知っている情報をこっそり皆さんに教えたり、アニメ制作の裏話やその経緯などを不定期更新で、大胆にも明かしてしまうという、何とも「スタッフ泣かせ」なコーナーです。
記念すべき第一回「ぽてんヒット」のテーマは、「間違い探し」です!


Vol.1【間違い探し】
待望のテレビ放送も各局で順次開始され、原作から30年ぶりの「谷口君」にやっと出逢えた方々もたくさんいることでしょう。そんな中、原作マンガを読まれている方で「あれ?」と何かに疑問を感じた方がいらっしゃることかと思います。今回は、マンガが「アニメ」になったことで、若干変更、修正された点をあえて、聞こえの悪い「間違い探し」として、少しだけ紹介し、その経緯や理由を暴いてしまいます!アニメ制作のことも少し勉強できる内容ですので、是非最後までお読み下さいね。

原作でも有名な谷口タカオの基本設定に、「右手の人差し指が曲がっている」があります。
これは、谷口君が墨谷二中時代に青葉学院との壮絶な試合で指を怪我してまで投げ続けたことが原因で、その後遺症として伸びなくなってしまったという裏話があります。
(このエピソードは、前作「キャプテン」にてご覧頂けます。)



アニメ「プレイボール」をご覧になった方はすでにお気づきかと思いますが、実は、この指、アニメの設定では、「曲がっていて伸びない」のでは無く、「伸びていて曲がらない」と全く正反対の症状に変更されています。この設定、ご存知の方も多いでしょうが、実は、前作アニメ「キャプテン」から継承しており、アニメ「キャプテン」でも同じ症状を確認することが出来ます。

では、なぜ正反対の症状に変更してしまったのか・・・
これには、アニメの制作過程が深く関係しています。

当たり前の話ですが、アニメーションはマンガと違い、静止画ではなく動画、つまり「静止画の連なり」で構成されています。そのため、マンガでは1カットにつき1つの画があれば済むのですが、アニメではそうはいきません。ましてや、アニメーション制作はひとりの「絵描きさん」で作業するわけではなく、何人かの共同作業で制作されていますので、あまり複雑な特徴がキャラクターにあると、それぞれの画がバラバラになってしまい、つなげた時に違和感を覚えてしまう可能性があります。

そこで、アニメーションのキャラクターは、原作マンガに比べ、共同作業に備えシンプルに作られることがしばしばあります。この作業をキャラクターデザインといい、登場人物をひとりづつ、アニメ用のキャラクターに作り替え、共同作業で参考にするおおもとの一枚を「キャラクター設定」として用意する大変重要な作業となります。

この作業により、「谷口君の右手人差し指」は、曲がりっぱなしだと複雑で大変だという結論に達し、「伸びっぱなし」という新たな設定が生まれたのです!

今回「プレイボール」でキャラクターデザインにより原作から変更した部分に、「墨高野球部の胸のマークが【墨高】から【S】になった」、「墨高サッカー部のユニフォームが【縦じま】から【無地】になった」などが挙げられます。これらは決して間違えたわけではなく、あえて原作から変更して作り替えていることですので、みなさん「原作と違うじゃん」なんて突っ込まないで、これからも意識して「間違い」を探して下さいね。